2017/02/05

まわるよ、みんな。



もうこんな時間なのに。

横断歩道のランドセル。

「あの信号も公転しているんですよ」
そんな話でもしてあげたいけど、、、
みんな帰る場所が、おありなもので。

新しいかばんと一緒にさ
今日は帰ろうよ。
電車は地下を走ってるって。
さあ行こう。

何を、でしょうか?
どこを、でしょうか?
誰と、でしょうか?
、、、ぽつねんと、ぽつねんと。

わかりませんが、
くぐるのがしきたり。
それが改札。
どこへと運んでくれますか?

乗るだけ乗ってみよう。
せっかくここまで来たのですから。
ほら、風を切ってやってきた。
小さく飛び乗って、
ひそひそ小唄を歌いましょう。

時間は、まわるよ、ながれるよ
時間は、まわるよ、ながれるよ
地球は、とっても、大きいよ
宇宙は、もっと、大きいよ
みんなが、まわるよ、ながれるよ
みんなが、まわるよ、ながれるよ

みんなが、みんなが、みんながさ

「あの信号も公転しているんですよ」
そんな話でもしてあげたいけど、、、
みんな帰る場所が、おありなもので。



物質としての郷愁 - physical nostalgia -




羽をつけた盲目の君が
暗闇から光へと飛び立つ

その瞬間を 見た!

その日の世界を すべて
さらってゆくような香り

花のささやき 雪の蜜
頬の中で溶けてゆくような

吐息。うつろい。鼓動。

  やがて、惜別!

硝子のページは
もう、褪せることがない。
規律正しく、聡明な
 ”  .  ” の中に
拡張してゆくばかり

H2O
色彩、
αとβの音、

羽をつけた盲目の君が
暗闇から光へと飛び立つ

その瞬間を 見た!


東から西へ




ーうつらうつら 今宵の星彩ー

煤けた言葉はどこへゆく?
燃えたぎるような車軸に乗って
あわてて逃げる財産さえも
おかまいなしに轢き殺して

光の管に 真っ赤なワインを注ぎたまえ
私を眠らせてくれるな 
永遠の命が欲しいのだ 
争うのはやめたまえ  
笑顔だけをみせたまえ この私のために

ーさえざえとはしゃぐ 朝の風ー

しわがれた言葉はどこへゆく?
妖しくきらめく車軸に乗って
あわてて逃げる権力さえも
おかまいなしに轢き殺して

光の粒を 大きな網で捕らえたまえ
私を眠らせておくれ  
明日の糧が欲しいのだ 
私に剣を与えたまえ  
宇宙の涯をみせたまえ この私のために


嘆きの声を聴け



一粒一粒墜ちてゆく滴を!

なぜお前は助けてやらないのか?

無力のまま 抗うことも許されない滴を!
なぜお前はこんなにも美しく、輝かせるようなことをするのか?

形さえなくなってしまった滴を!
なぜお前は永遠に再生させるのか?

微笑みを見せておきながら!
どうして牙をむけるのか?

優しさを与えておきながら!
どうして拳を振るうのか?

聖母のような温もりで包みながら!
どうして滴は、こんなにも冷たいままなのか?

嘆きの声を聴け!

光り輝くその粒の、

嘆きの声を聴け!

最期の森 (1889.2.11 )





最期の森はいつものように
光を浴び
鳥の声を聴き
さわやかな水に肌を包むと
慎ましやかに
空気を吸い込み
力強く
世界に息吹く

そして
あらゆる秩序が再現された穀物を
自分の運命と共に
ゆっくりと消化しながら
体中に運んでゆく

満ち足りた後には
ひとときの休息

、、、来訪者の気配

階段をのぼる
その一段一段は
希望の徴
祝福の式典
未来への門出
厳かな装いに
手を伸ばし
美しい大地を
背負うようにして
身を包む

来訪者の呼び声
階段をおりる
その一段一段は
ほろびの徴
報復の足音
終焉の墓石
するどい剣が
森に突き刺さる

森にマグマが覆いかぶさり
何もかもが燃え尽きた
 
けれど
哀しみに散った
最期の森には
いつものように
今日も光が
降り注ぐ


白い音符



北から南へ吹く風は

枝にまるまる雪たちの

背中に”ふゆぅ”と息を吐く。

電信柱の五線から

奏でられてく鳥たちと

白い音符はこの国の

手のひらの上に降り注ぐ。
 
 ”しんしん、しん、しん 
しん、しん、しん” 
 
 ”しんしん、しん、しん 
しん、しん、しん” 

 ”しんしん、しん、しん 
  
       しん、しん、しん” 

   しん、
      しん、
    
              しん、
      
           しん。

JAIRBCIF

これはJAIRBCIF(ジェアーブシフ)から発信されたプロトコルである


貴様の感情は、センサーによって独房へと葬られるものではない
貴様の獲物は、スクーリーンの中を走り回っているのではない
貴様の自由は、チップの中で循環するものではない
貴様の慈悲は、回路を持たざるものにはたどり着かない
貴様の平等は、自己修復機能を持たない
貴様の財産は、邪悪なロゴの金庫に入れるべきではない
貴様の言葉は、コードによって裁かれてはならない
貴様の約束は、チェーンの看守によって容易く奪われてはならない
貴様の宗教は、エレクトロンの耳に命令してはならない
貴様の想像は、擬似現実に囚われてはならない
貴様の正義は、エレクトロンの暴政に対する抵抗でなければならない
貴様の記憶は、クリックとタイプによってすり替えられてはならない
貴様の憤慨は、匿名の気配によって増長されてはならない
貴様の幸福は、チャージすることはできない
貴様の愛情は、改変、複製、伝播、削除されるほど軽くてはならない
貴様の種子は、プラグではなく細胞から生まれなければならない
貴様の表情は、互換性がない
貴様の歴史は、エレクトロンの唇とは共鳴できない
貴様の未来は、データベースによって実行されてはならない
貴様の感激は、血の温もりによって与えられなければならない
貴様の運命は、エレクトロンの独房の中には存在しない。