ほんの少し目を離した隙に
太陽はもう昇る位置を変えていた
、、、それだのに。
ぼくはわざわざ鞄を重くして
同じ道を辿り続けている。
なぜ自然の営みに
背くようなことをしているのか。
なぜ向うに新しくつくられてゆく道を
見て見ぬ振りをするのか。
あぁ、いま街灯が吹き消された。
ぼくがそうしたのではない。
ぼくがそれを早めたのではない。
やがてはかならず目覚める
はかない季節のぬくもりが
彼らに長い休息を授けてくれたのだ
ぼくは変えなければならない
古くなったものたちは
ぼくに郷愁ばかりを与えてはくれない
ときにそれは深い影を運んで
ぼくのところへとやってくる
いまぼくは
それを受け取ってはならないのだ
そして今まで受け取ってきた
影という影すべてを
迷わずに、むしろ喜びを感じながら
いとおしいあのひとに
くるおしいあのひとに
かなしいほど尊いあのひとに
返してあげなければならない。
この道ばかりがぼくではない。
ぼくは決めたのだ。
向うで光り輝きつつある
新しい道を歩くことを。
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