2017/06/30

無題






しんとした 空には月が 灯ってる でも(隕石の跡じゃない)車輪の跡だね、、、




2017/06/28

無題






ぼくはたぶん シンメトリーが 苦手だな これもまたひとつの アシンメトリー




花はきっと、その永遠を知っている。




花はすぐ枯れる。
しかし再び、蘇る、色とりどに。
あの道の、あの花はもう萎んだけれど
またいつか必ず咲き誇る。

あゝこの循環よ、止まるなかれ、止めるなかれ。

悩みというもの。
それは循環するもの。
しかし逆流することはなく
いつか必ず海へと注ぐもの。
やがて全体の中の一つとなって
宇宙を形づくってゆくもの。

その永遠に向かって、あゝこの一輪の魂よ。
どうか、止まるなかれ、止めるなかれ。

そして瞬間が永遠に変わる時まで
どうか君よ、滅びるなかれ。



2017/06/27

気に入らない壁紙なんて





そんな気に入らない壁紙なんて
捨てちまったらどうでしょう。

貴様がつくった壁紙じゃないなら
捨てちまったらどうでしょう。

たぶん貴様が思っているよりも
壁紙は貴様を愛していないし。
たぶん貴様が思っているよりも
貴様は貴様をつくれていないし。

そんな気に入らない貴様なんて
捨てちまったらどうでしょう。

貴様がつくった貴様じゃないなら
捨てちまったらどうでしょう。





2017/06/26

無題





 水無月の くぼみえくぼの 雨宿り わたしはひとり 風鈴になる




2017/06/25

伝言




<伝言>

これから夏が近づいてまいりますと
湯けむりに包まれて柔らかくふやけてしまった子どもたちは

みなさんの体に絶えず流れる朱い雲のあつまりを
ほんのちいさな青い砂つぶへと変えてしまいます。

ですからみなさんは
向こう岸でぐっすりと横たわっている
あのささくれた流木の朽ち果てたところに
「さようなら」とつぶやきながら
青い砂つぶをばら撒いておいてください。

そうすれば
その場所に棲みついている精霊たちが
子どもたちのことをあわれんでくださるでしょう。





2017/06/24

無題





くるくると 風はぐるまは かろやかに 帰らぬ子らは 帰らぬままに 




ゼオライトは形なき心象です。







ゼオライトは
形なき心象です。

胸の中にポッカリ空いた真空管から
グラグラと湧き上がってくるのです。

昨日燃え尽きた太陽は
きっと右ききでしょうから
あなたたちは左回りで
すこしだけまっすぐ歩きましょう。

レインボウは
ありふれた日常です。

風の中にたっぷりと蒔いたシャボン玉から
さらさらと舞い上がってゆくのです。





無題






「すゐかずらに すわって雲を たべませう。」彷徨いませんか? あたらしゐ国。




2017/06/23

流れていった夢屑たちが




夏すくらっぷ星の夢。
よろめきながら俺のこと
どうやら探しているらしい。

星すくらっぷ夏の夢

宙ぶらりんに俺のもと
夜空を運んできたらしい。

だから俺はこゝろを込めて

羅針に咲いた銀河の花
ゴッホの部屋で描いていたのさ

森では群青ボタルが妖しく光って

オリオンの瞳を焦がしていたよ

だのに俺は飽きっぽい

すぐに寝ぐらに潜り込んでは
死んぢまった詩人を拾いあげて
その灯りを握り潰しちまった

だから今日もまたこうやって

流れていった夢屑たちに
俺は追いつかれてしまうらしい

夏すくらっぷ星の夢。

星すくらっぷ夏の夢



2017/06/22

無題






雨蜜柑 フルーツの唄 聴こえてる 遠くの鐘が 耳を濡らした 






きいろいお花さん



ぼくはこれしかもっていないけど
さあ食べて。
きっとあまくておいしいよ。
ついさっき焼いたばっかりだから
まだほんのりあったかいし。
きいろいお花さん。
ほらやわらかいパンケーキ。
こんなにたくさんあるからさ
のこったらあの自転車さんにもあげてね。
もううごけなくなってるらしいから。
きっと誰かに乱暴されたんだな。
それともバチが当たったのかな。
きのうのあめに裁かれたんだろうか。
とにかくあわれんであげないと
もうじき地面がわれて落ちてしまうよ。
あっついぞ溶けちゃうぞいたいんだぞ。
ぼくの友だちも落ちちゃったんだ。
かわいそうだったなぁ。
ぼくはただ見てただけ。
だけど君は風にゆれていたね。
うわーってゆれていたね。
海みたいに波うっていたよ。
君には目がないもんだから
わからなかったと思うけど。
すこし苦いあじがしたんだ。
でも石油のあじじゃないよ。
もっとなつかしいあじだった。
だからあたまの中が青くなったんだよ。
走ったら地球が見えたんだ。
飛行機がたくさん飛んでいてね
えんとつのけむりがモコモコしててね。
たくさんなにかがたおれててね。
みんなパンケーキ食べたそうにしてたんだよ。
つくりすぎたからあげてこよう。
さようなら、きいろいお花さん。
ぼくはもういってくるからね、じゃあね。




2017/06/20

無題






     君の憂いに 「STAR  LIGHT !」と 叫んでも 13次元は 途方もなくて







無題





浜茄子の うすむらさきに 咲きほこり 波打ち際も 薄衣でせうか 






2017/06/18

緑の車輪




緑の車輪。
こころは揺れる。
ここは小高い丘の上。

風はたそがれ。
遠くの国へ。
今日の孤独を連れてゆく。

(ガタンごとんガタンごとんガタン、ごとん、、、、)

もしもね、四つ葉のクローバーさん。
誰かが星空を閉ざして
部屋の明かりも消して
世界中の家に
これを届けてしまったならば
涙もポロポロと茶碗の中に
お米と一緒にこぼれるのかな?
ねえクローバー、ねえクローバーさん。

(ガタンごとんガタンごとんガタン、ごとん、、、、)

答えておくれ、かまびすしい小鳥さん。
この風船はどうすれば割れるの?
黒い息吹で膨らんだこの風船。
ぼくはこれを燃えるようなあの雲に絡ませてみたいんだ。
ぼくは必ず割ってみせたいんだよ、この風船を。
そうして新しい風船を。
君たちの爽やかな歌声で。
膨らませるんだ!
そうだ、これが若い花火だよ!
これが本当の若い花火なんだよ、小鳥さん!

(ガタンごとんガタンごとんガタン、ごとん、、、、)

緑の車輪。
こころは揺れる。
ここは小高い丘の上。
ここは小高い丘の上。



2017/06/10

無題






欲に溺れ 千鳥足の 輩には 海の水でも 浴びせましょうか




2017/06/08




それから彼はこう叫んだ。

「ああどうか!
 幻想でもいい!
 この木に巻きついている蔓の一本でもいい!
 私の手足を、いや、魂さえも縛ってくれ!
 人間の心というやつはどうしてこうもわがままなのだ!
 幸福や快楽がいつまでも続くことを許さない!
 いつしか苦しみを取り戻そうと努力し始める!
 なんて奇妙な生き物なのか?
 彼らは幸福の上にさらなる幸福を望むよりも
 苦痛の後に訪れる幸福を望みたがる
 彼らは苦しみの種を子供たちの中にも植えつける
 子供たちは成長するにつれて
 天性の無邪気さを手放すようになり
 甘い果実を手に入れたいという希望を掲げても
 ああどうして、奴らの後に続いて嘆きの河を渡るのだろうか!
 子供たちは綿毛だ、ささやかな風にもいとも容易くなびいてしまう!
 かくいうおれも今まさに
 この川の岸辺の前でうずくまっている!
 おれよりも先に向こう岸へと渡って行く人々が大勢いた
 途中で大波にさらわれてしまう人々もいた!
 そうさ!おれもそうなればいいのさ!
 船は沈み、橋も崩れればいい!
 それとも誰か!このおれをここで絞め殺してくれ!
 その後にはきっと、きっとさらなる幸福が訪れるのだろう?」

こういうと彼は
赤く染まった両の眼を遠くの方へと投げかけた。
そして頭を抱えていた腕を解いて
よろめきつつ、まっすぐに立ち上がり
多くの人々でひしめく船へと向かっていった。
彼のかかとは無数の砂に覆われていた。



2017/06/07

抽斗






引き出しの中に
わたくしの故郷はありません。
向こう見ずなわたくしだけが
ぼんやり顔を覗かせています。
本日の雲は大変美しいですから
小さな犬のお人形でも抱きながら
寝ることにしましょうか。




2017/06/05

無題





霧雨に 亡き人を呼ぶ 肺双つ また吸い込めば 死もまた新し 



2017/06/02

傷口



それは確か、、、




(しとしとと 木蓮のよに 散る雨は 頼りなき身を 野面に投ず)



という歌ではなかったかと思います。
すみません、もうすっかり忘れかけています。
すみません、、、

けれど
やがてこの歌は
ある若者たちの
黄色く熟れたその傷口の
一番奥深くにある場所へと
雨のように酸っぱく流れて
染み渡ってゆくのでしょう、、、ね。
ぼくはそう思います。