2017/02/10

君子曰く



<訳出>

君子
曰く


踵の余れる靴を履き
丈の足りない衣服を身に纏い
もっともらしき学を受く
天下の子らよ

汝らの抱く夢
目標
理想

諦める事なかれ
天地は甚だ広し

又、それら一切は

履き違える 事なかれ
そは間違えるとは異なり

溢したる水は元に戻らず
是れ、一大事の元なり



偉人の言葉は身にしみる

凡人の言葉は目にしみる

つってさ


"夢"




夢。


ささやかな、夢。

i’m small dreamer.

黄昏の雲は、なんて美しい。

i’m small dreamer.

あの頃の匂いが、とても懐かしい。

i’m small dreamer.

月のひかりは、心の灯火。

夢。

ささやかな、夢。

それは、

せめて、せめて、

あなたの隣に、

座ること。


座るな



あそこに一つ、椅子があるだろう?
座ってくれないか? 写真を撮りたいんだ。

嫌だ。

何故だ?

誰が置いた分からないような椅子には座りたくない。

[ ひねくれたやつだな ]
ただの椅子だ。座ってくれ。写真を撮るだけだ。

座った途端に椅子が崩れるかもしれない。だから嫌だ。

[ そんなわけないだろう ]
そしたら代わりに座ってやるから、写真を撮ってくれ。

やめておけ。
その椅子には座るな。
代わりにお前に選択肢を与える。
(1)あの椅子に座る人間になるのではなく、つくる人間になる。
(2)あの椅子に座る人間になるのではなく、つくり変える人間になる。
(3)あの椅子に座る人間になるのではなく、こわす人間になる。
(4)あの椅子に座る人間になるのではなく、なおす人間になる。
(5)あの椅子に座る人間になるのではなく、まもる人間になる。
(6)あの椅子に座る人間になるのではなく、ふやす人間になる。
(7)あの椅子に座る人間になるのではなく、与える人間になる。
(8)あの椅子に座る人間になるのではなく、眺める人間になる。
(9)あの椅子に座る人間になるのではなく、あの椅子そのものになる。
だが、少なくともあの椅子には、「座る」な。


フラペチーノが刺さってた!



地面に突き刺さったのは
キャラメル風味のFrappuccino 
高層ビルの屋上から吹き出す煙
点滅するLED、響き渡る振動
ガラス張りの店内からは休息の声

地面に突き刺さったのは
キャラメル風味のFrappuccino 

肌触りの良さそうなホテル
その向かいには砕けた扉、絡みつく蔦
化粧前の看板は、ゴシック体のアルファベット

地面に突き刺さったのは
キャラメル風味のFrappuccino 

たった数秒の一コマに
気取った風が
笑ったように吹きつける。
       
地面に突き刺さったのは
キャラメル風味のFrappuccino 


Good-Bye, T. Paper. Molecular



Good-Bye, T. Paper. Molecular!

お前は今、この地球上でもっともむごたらしく、屈辱的で、憐れな最期を遂げている。

お前は、義理も人情も愛も慈悲も知らない______たちによって強引に連れ出され、

お前のその骨髄を貫き通すようにして、冷たい剣に縛り付けられている。

そしてお前の皮膚はなす術もなく引っ張られ、肉の一枚一枚を、

聞くだけでも全身の神経が逆立つような音を鳴らしながら、引きちぎられてゆく。

この次に行われる行為。それは、尊厳の虐殺! 死よりも死!

なのにお前は、まだ生きている、生きてしまっている。

見せてくれるな!お前のその焼きただれた体を!

見せてくれるな!お前の痛み、苦しみが、その汚濁しきった海の中へ投げ出され

わずかに残っていた肉体の鎖すらもちりぢりに千切れ、溶けてゆく姿を!

どこにもいない、もうどこにもいない!

純白を纏い、柔らかな肌を嬉しそうに見せていたお前はもうどこにもいない!

神に近づけ、神に近づけ、神はお前のためにいる!

神は、欲望のために「生」を浪費しつづける_______たちのためにいるのではなく

死ぬためだけに生まれてしまったお前のために存在している。

苦難を乗り越えた先には必ず光があると信じて、また逢おう、T. Paper. Molecular!


いや、そうじゃない




いや、そうじゃないんだがね。

マイナス思考じゃないんだがね。

甘いばかりが嫌なんだがね。
楽しいばかりが嫌なんだがね。
幸せばかりが嫌なんだがね。

とにかく「ばかり」が嫌なんだがね。

痛けりゃ痛いと言いたいんだがね。
苦けりゃ苦いと言いたいんだがね。
カラいもんはカラいんだがね。
怖いもんは怖いんだがね。

マイナス思考じゃないんだがね。
プラス思考でもないんだがね。

とにかく「ばかり」がいやなんだがね。

ぼくは「だがね」が好きなんだがね。