2017/02/16

能天気なつぼみ



ある哲学者は言った

 こころは
 人類が手に入れた
 最大の賜物

しかし
たとえそれが
どんなに素晴らしいものであろうとも
育て方を間違えれば
いとも容易く崩れてしまう

水を与えておきながら
暗闇のなかに閉じ込めれば
一体何が育つだろう

またある人は言った

 長所が短所である者より
 短所が長所である者が強い

長所は実を結びもすれば
枯れもする
長所であっても
枯れてしまうことがある

短所も
たとえ短所であっても
実を結ぶこともある

良い種子が
良い果実になるとは限らない
悪い種子が
悪い果実になるとも限らない

いったいだれに分かるのだろうか?

今日もぼくは
能天気なつぼみであればいいさ


自問自答




「お前のことなんていつでも殺せる」

ぼくはお前の言うことは正しいと思う。
しかしぼくはお前にこういうだろう。

「お前のこともいつでも殺せる」と。

The man said,
「サヨナラ」ダケガ人生ダ 。

ぼくはお前に鞭打たれたくはない。
お前のことを、鞭打ちたくもない。

人生には当然
嵐がつきものだ。
しかし人生には
ため息のでるような美しい空も
つきものなのだ。

友よ、その剣を置いておくれ。
怒りを、憎しみを、置いておくれ。

ぼくはお前なのだ。
そしてお前はぼくなのだ。
ぼくを殺せば、お前も死ぬのだ。
そして、お前を殺せばぼくも死ぬのだ。

Look there!
運命を奪われ、海へと飛び込んでいった彼らを!
自問自答さえできずに、殺されてしまった彼らを!

お前は詠うのだ、彼らのために。
ぼくも詠うのだ、彼らのために。
神になんてなれなかった彼らのために。

偽りの果実ならいらない。
たとえそれがどんなに煌々と燃えていようとも。

ぼくらふたりは、純朴な野菊でいいのだ。
お前もぼくも、純朴な野菊でいいのだ。
だから、殺し合うのはもうやめよう。