外を見る
風は南西から吹いている
雲に覆われていて、雲がうなっている
電線がふるえている
街灯が一つ一つ消えてゆく
色が変わってきた、つつじのよう、綺麗な石の断面のよう
雲が裂けて層になっている隙間に色が入り込んでゆく
からすが鳴いている
色が変わってきた、少し目がまぶしいがまだ見えていない
窓には水滴が付いている
すずめが鳴く、電線が揺れる
むこうの屋根越しに見えていたのはやはり峰であった
とても雄大に見える
枝木の隙間から溢れる色はもう燃えている
雲に放射している
電線がふるえる
雲はむらさきかピンクか、とても幻想的だ
光は燃え、南北を貫きはじめた
雲さえ雄大な峯のようだ、眩しい
とてつもなくきらめいている宝石、直視できないほど!
部屋がむらさき色に染まる
光の筋が無数に眼を貫いてゆく
残像がせわしなくちらつく
水滴の一粒一粒は輝いている、さっきよりも
部屋の中に自分の影が生まれる
朝起きて、誰が西の空を見るだろうか?
光は今、西の空を突き刺しているというのに!
太陽は今、地上と雲と、この部屋の中に溢れている
すずめ、からす、そしてふるえつづける電線
街灯はもう全て消えた。