坂を少々くだったあたりで
こんな出逢いがありました
ぼーっと燃える亡骸でした
夏の終わりの夜でした
とても綺麗な空でした
少し寂しい裏道です
雨も上がった後でした
草木も露に濡れています
アスファルトだって泣いています
野良猫だって泣いています
月のひかりも合掌です
コオロギたちも合唱です
湿った風の精霊が
煙を運んでゆきました
別れの言葉は鳥たちが
やさしく運んでくれました
こんなところで恐縮ですが
私は見ぬ振りしてました
見捨てたわけではありません
孤独は無二の親友ですから
私は怖くなったのです
暗闇だからじゃありません
炎が灯っていたからです
ずぅーと灯っていたからです
遠くで振り向き見てみても
ずぅーと灯っていたからです
けれども忘れはできません
夢の中でも燃えるのです
苦しい顔して燃えるのです
私は捨ててはいないのに
私は捨ててはいないのに
いまでもぼーっと燃えています
小さな亡骸 燃えています
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