そよ風が鳴きました
さわやかな8月です
トンネルを抜けると
海という名の草原です
おかあさんが
ふたりの幼い子供を連れて
仲睦まじく手をつなぎながら
とうきびをぼりぼり頬張っています
幼い子供たちも
何やらそわそわしています
幼い子供たちも
何やらそわそわしています
きっともうすぐお父さんが帰るから
嬉しくて飛び跳ねているのでしょう
しずくがきらきら草原にふりかかって
あちこち虹が現れました
あすこにいる人影も腰をおろして
すっかり汗を拭いています
お兄ちゃんのことを
知っているからでしょうか?
三人ともだんだんちいさくなって
あすこのひまわりよりも
もうずっとちいさくなって
とうとうみんなちっちゃい丸になって
あの山の方へと向かっていくようです
弟と妹の声だけが響きます
「お兄ちゃん、お兄ちゃん」って
山の中から広がります。
こだまのように広がります。
賛美歌のように広がります。
今日もお兄ちゃんのいない
さわやかな8月の空です。
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