2017/06/25

伝言




<伝言>

これから夏が近づいてまいりますと
湯けむりに包まれて柔らかくふやけてしまった子どもたちは

みなさんの体に絶えず流れる朱い雲のあつまりを
ほんのちいさな青い砂つぶへと変えてしまいます。

ですからみなさんは
向こう岸でぐっすりと横たわっている
あのささくれた流木の朽ち果てたところに
「さようなら」とつぶやきながら
青い砂つぶをばら撒いておいてください。

そうすれば
その場所に棲みついている精霊たちが
子どもたちのことをあわれんでくださるでしょう。





0 件のコメント:

コメントを投稿