2017/02/12

朝の情景



外を見る
風は南西から吹いている
雲に覆われていて、雲がうなっている
電線がふるえている
街灯が一つ一つ消えてゆく
色が変わってきた、つつじのよう、綺麗な石の断面のよう
雲が裂けて層になっている隙間に色が入り込んでゆく
からすが鳴いている
色が変わってきた、少し目がまぶしいがまだ見えていない
窓には水滴が付いている
すずめが鳴く、電線が揺れる
むこうの屋根越しに見えていたのはやはり峰であった
とても雄大に見える
枝木の隙間から溢れる色はもう燃えている
雲に放射している
電線がふるえる
雲はむらさきかピンクか、とても幻想的だ
光は燃え、南北を貫きはじめた
雲さえ雄大な峯のようだ、眩しい
とてつもなくきらめいている宝石、直視できないほど!
部屋がむらさき色に染まる
光の筋が無数に眼を貫いてゆく
残像がせわしなくちらつく
水滴の一粒一粒は輝いている、さっきよりも
部屋の中に自分の影が生まれる

朝起きて、誰が西の空を見るだろうか?
光は今、西の空を突き刺しているというのに!

太陽は今、地上と雲と、この部屋の中に溢れている
すずめ、からす、そしてふるえつづける電線
街灯はもう全て消えた。



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