2017/04/18

Getreideregen




枯れ草色の太陽。
どうか心を開いて。
あなたは大地をあまねく照らして
何も食べずに沈んでしまう。
こんなにわたしは残酷なのに
この橋を渡ればあの山の向こうへ
ゆっくり青い闇夜が渦巻いている。
鳥が飛ぶときにわたしは帰る。
草がわたしの足を掴んで
さんざん 時を刻んでも
わたしは帰る 帰るだけ。
想いを馳せる 馳せるだけ。
わたしは怒る 怒るだけ。

この儚い暴風雨よ
あの赤々と燃えたぎる剣の先端を
お前ならいとも容易く砕けるだろう。
この氾濫しやすい幾つもの川よ
満ち潮の爪痕を妨げる武器を
お前なら遥かに越えてゆけるだろう。
砂利道の上をさんざめく蟲たちよ
この水面に散りばめられた反射光を
お前ならもっと醜悪にできるだろう。
さもなくばお前たち尊い無頼の放浪者。
わたしに何も吐き捨てずに立ち去れ
わたしはお前たちの逃げてゆく姿を
決して追いすがるようなことも憐れむことも
ましてや嘲るようなこともきっとしない。
わたしはわたしで見るものがあるのだ。
お前はお前で見るものがあるのだ。
わたしにはそれをなおざりにする権利がない。
お前にもそれをなおざりにする権利がない。
もしお前が陽の沈む方に向かって枝を伸ばしても
わたしがその枝を切り取ることは許されない。
もしわたしがこの黒い瞳を陽の昇る方へ向けても
お前にその光を遮ることは許されない。
わたしは進む 進むだけ。
お前も進む 進むだけ。
どこかへ進む 進むだけ。




0 件のコメント:

コメントを投稿