2017/02/22

循環 ~ circulation ~



遠くから祝福の花火の音が耳に届いた。

窓ガラスをのぞけば見えたのだろうが
見なかった。
おれはもう、その花火に
どんな色が付いていようとも
こだわることはなくなった。
たとえそれがモノクロだとしても
感じられることに変わりはない。

色によって、おれは
生かされもすれば殺されもする。

こころをゆさぶるような
きれいな色をした花を見ると
とても心地よくなる
そのおかげでたくさんの何かが
奪われている気持ちにもなる

きれいだと思わせるだけが
この花々の役目ではない

いま歩いているこの道は
花がつくったわけではない。
むしろ今までここに咲いていた花々を
なくすことによってできた道だ

しかしそれによって新たにうまれる
この道をつくってくれた人々への感謝。

かつてここに咲いていた花々
それらを道へと変えた人々
そしてまたここに色づく花びら
それによって感じる心地よさ

なにかが循環している。
計り知れないものだ。

感謝であり畏怖であるもの。