< 合成されたはしゃぎごえが聴こえる!>
たった二人の
他愛ない関係の中へ
ため息を吹き込まないように
道を変えて歩いてゆく
少年がいた
< 合成された口笛が聴こえる!>
ひび割れた土に
根をおろし
泡のような蕾が育つ木を
じっと眺めている
少年がいた
< 合成された歓声が聴こえる!>
時化った海の
底の底まで
あらゆる種子を沈めて
すべてを投げ出す
少年がいた
少年よ、すべての少年に告ぐ!
諸君の胸の中から放たれる
すべてのため息、嘆き、痛み、怒り、かなしみ、孤独、失望、諦め
それらのすべての声は
一つとして改変されたものではない
聴け!
諸君の胸の中から放たれる
宇宙の始まりからつづく、その響きを!
少年よ、すべての少年に告ぐ!
諸君がこの世界に向けて放つすべての声には
宇宙の始まりの響きがこめられている!
決して合成されたものではない!
少年よ!